「ソウイチローさん、ソウイチローさん、ソウイチロー…」　　　　　
--酸欠--　　　　　　　　
ばたりっ。　　　　　　　

いや、好きなんですよ？ 　　　　　
しかし気持ちとは裏腹に関係は牛の歩みの如く前に進んでいるチキンとも乙女とも言われつつ本人は否定を…（ゴホンゴホン！！
そ　れ　は　と　も　か　く

そんな黒崎克耶は全くの戦闘行為が出来ない代わりに医療オンリーで特化。
おおまかに後方で回復・治療に回ります。

周辺環境：病院

一日の始まり。

患者さんと日向ぼっこ
よけ藩国医療部隊に所属。
いつか個人病院を開く日を夢見て
日々医師を務めたり。
にゃんこが大好き。猫耳のついてる子も大好きｖ

戦って、誰かを護ることはできないけれど、傷ついた人を救うこと
失われていく命を止めることはできる。
そう思って日々の仕事を頑張っている
/＊/
みんな、みんな、助けたい。
はじまりの記憶は、そんな祈り。
祈りはいつしか目に見える力となって。
いつも、自分を助けてくれている。

青い光は、とてもやさしくて、あったかくて。
晴れた日の、よけ森の木漏れ日に似ている。
みんなが寝静まった後、そっと輝く月の光にも似ている。

だから、この光を使うときは。
とても優しい気持ちでいたい。
心から、治ってほしいという思いを伝えたい。
「じっとしててくださいねー」
声をかけ、手をとり、あとは願う。
最初はなにも見えない。
続けているうちに、ほんの少し青い光が見えてきて。
あとは思いに身を任せていけば、光は自分の手からあふれだす。
「あー、せんせーのちりょうだー」
「がんばってー」
治療を受けたことのある子供たちが、
近くに寄ってくる。
普通の診察のときは、離れていてもらうのだけれど。
この光の治療では、子供たちがそばにいてくれる方が調子がいい。
みんなに話したことはないのだけれど。
全部わかってて、集まってくれてるのかもしれない。医者として、治癒師として。
もっとたくさんの人を癒していきたい。
治療が終わった笑顔を見る度、心からそう思う。

名医であり治癒師でもある、黒崎克耶の部屋の灯りは遅くまでついている。
他の藩国に較べて医療に力を入れているよけ藩国であっても、 やはり直せない病は存在するもの。 だからこそ、助けられる人は助けたい。
よけ藩国で医療に従事する人々が皆思っていること。
けれども、口には出さないことを、黒崎克耶も同じように思う。 なので、カルテもみるし、悩む。
新しい情報を手に入れるために、他国の医療関係者との情報交換も行い科学的な方法ではどうにもならない場合は、治癒師の力も使う。
元々素質が合ったのか、それともただの偶然かもしれないが、高位南国人しかなれないはずの治癒師の力を使えるようになったので、その力を使うことで、ある程度までならなんでも治療できる。科学的ではない、という理由でその治癒師の力を非難する人もいたりする。
だが、「自身の能力と判断に従って、患者に利すると思う治療法を選択し、害と知る治療法を決して選択しない。」という古い古い誓いに従って、どうやったら人を助けられるか毎日考え中。

「たくさんの人たちのおかげで、
今の自分があるんですよねー」
「その分、ウチもたくさんの人を助けたいんです。」
効果があるのか、それとも意味がまったくないのかはわからないけれど。
森に手を伸ばして、青い光を周りに広げてみる。
「そのために、この力が使えるようになったんだと思うから」
よけ森が、世界樹が、もっともっと元気になるように祈りをこめて。
／＊／
さて、と。
立ち上がって、ソウイチローさんの方に振り返る。
「休憩終了ですー。きりのいいところまで進んだら休みますね」
「ほんとか？　ちゃんと休むんだぞ」
「はいー」
病院に戻って自室のドアを閉めるときに
ソウイチローさんも仕事部屋に入っていくのが見えた。
今夜の仕事は、もうちょっとだけ。その後はちゃんと休もう。

全身

なぜスカートにスパッツかというと治療に動きやすいように。
もともとは男でズボンだったせいもある。
決してソウイチローがよく尻尾を触ってくるから
スカートがめくれても良いようにと考えた結果とはいわない（死
別にお洒落ではないのがポイント