是空の発言:
「お前さんまですまんね」
鷹野の発言:
「いえいえ、
 
どうせひとりじゃできないことでしょ?」
是空の発言:
「いつも通りだなぁ」
鷹野の発言:
「いつも通り……ですね」
是空の発言:
「どした?」
鷹野の発言:
「ゆかりは元気ですか?」
是空の発言:
「海法のトコにいるよ」
鷹野の発言:
「(笑) 支援のしがいがありますねぇ」
是空の発言:
「すべてがいつも通りだ。ひとつ頼むぜ」
鷹野の発言:
「アイアイ、マム」

 

L:鷹野徹 = {
  t:名称 = 鷹野徹(ACE)
  t:要点 = 細身,ヘッドセット,気弱そう
  t:周辺環境 = 冒険艦
  t:評価 = 全能力20
  t:特殊 = {
   *鷹野徹のACEカテゴリ = PLACE,逗留,個人ACEとして扱う。
   *鷹野徹はサポート対象のACEの全能力を+3する。(ゲーム中一人を対象とする)
   *鷹野徹のみなし=是空とおるとして扱う。
   *鷹野徹の職業みなし= 転送術師、船乗り、タイツマン?、水雷長?
   *鷹野徹は宇宙での行動に対して+8修正を得る。
   *鷹野徹は地上での行動に対して−8修正を得る。
  }
  t:→次のアイドレス = 地上対応(イベント),転送術師(職業),突撃艦の開発(イベント),水雷長(職業)

(文・是空とおる/イラスト・ヴァンダナ)

 
 

アルファ・システムバイト経験あり(義勇社員)。
カードゲーム事業部に出入りしている。

NC-04 冒険艦「大蝦天号」オペレーター
(元共和国情報海軍少佐月野マコト指揮下)
(ひとりの少女を護るために海賊となったが、現在の状況は不明)

本人曰く、女性を口説くのは得意らしいが、実績が伴ったかは不明。
友だちが多いため「鷹野さんって最高の友だちよ」と、いう悲しいオチかもしれない。
カード屋の関係でゆかりとも付き合いがあり、
一説には惚れていたらしい。
猫以下のカード屋であることに誇りを持つ。
スダの指令でアルファHPを改ざんしたりもした。
(2003/3/4 ドカン。事件)
旅のしおり:第6世界の歩き方 著者。
パラダイスタイフーンでは情報参謀のような立ち位置。
様々なミッションの情報参謀立ち位置により、ニーギ・ゴージャスブルーほか、ACEの知り合いが多いと思われる。
そのほか、様々な場所に登場しており、エース陣営だと都などとも連携した経験を持つ。

基本、ヘタレらしい(笑)

高野の同一存在と考える方が良い(是空とおるの同一存在ではない)。
是空とおると鷹野徹の魂の色は、限りなく近いと思われる。
が、是空にはできないやさしいウソをつくスキルを持っている。

(文・是空とおる/イラスト・松井)

プロフィール

身長 : 172センチ
体重 : 67キロ(是空は70)
血液型 : AB型
好きな食べ物 : 特に好き嫌いは無い。果物系が好き。
苦手な食べ物 : アルコール(周囲には大酒飲みが多い。飲めないわけではない、苦手なだけ)
趣味 : 非電源ゲーム(仕事ではコンピュータ関係ばかりだが)、冒険艦のトイレ掃除



霧で形を歪めた空と、曇天で色を失った海。
湿っぽい風をかき分けて船で進むとおぼろげな影のようにその鉛色の船体が見えた。

冒険艦・大蝦天号の姿だ。


わたしは、腕時計を確認すると運転手に声をかけた。
「ここまでで結構です、止めてください」
地面の揺れが収まるのを待って、足元に置かれたブリキのライトを拾うと顔まで持ち上げる。二回ほどパッシングすると、しばらく間をおいて巨大な鉄の鯨の尾が二回、光った。


今後の戦いに冒険艦が必要であり、その運行ノウハウを含め、今この国では前よりも大きく是空さんの存在が大事である。そのことを考え、今回是空さんに縁が深く、冒険艦「大蝦天号」のクルーである鷹野氏の招致に動くことになった。
とはいえ、冒険艦は巨大で接岸できないし、何より「今の」FEGの港に停泊すればいたずらに目立って面倒なことになる。
それならばと、薄曇りの日を選び、なるべく港から離れた場所へと船を借りて大蝦天号を訪問したのがこの状況である。
以前にも「冒険艦」を訪問したことはあるし(そのために私がこの船を訪れる事になった)、乗船したこともあるのだけれど、この「大蝦天号」は今まで私が訪れたことのあるものとは違う、独特な雰囲気があるなあと思った。
光の加減で黒にも見える深いブルーの、優美なフォルムを持つ船体。
鯨のような細長い、窓のない船体のところごろにある照明の光が霧で乱反射し、この一帯からその姿をぼんやりと浮かび上がらせている。まるで深海の生き物のようだ。


不思議だな、と船体を眺めていると、頭上の方から声が聞こえた。
「こっちですー!」


見上げると、甲板らしき場所で男の人がこちらに手を振りながら叫んでいる。
「大変お待たせしまして申し訳ございません、僕が鷹野です。はじめまして、是空さん、ああいえFEGの方々ですね、いますぐそちらにまいります」
そう言いながらタラップを降り始める。どこか義勇社員ジャンパーを思わせる、黄色のモールドの入った白いジャケットにTシャツとグレーのパンツ姿。頭にはヘッドセットをつけて、足元は黒いワークブーツ。長身ではあるが細身のその姿は、細いはしごを降りるたびに風でふらついたりして、見ていて少し心配になってしまう。
「こちらこそ、初めまして、松井です。本当は私でなくて是空さんがお迎えに上がる予定でしたが」
「ああー、大統領業務で、忙しいんですよね」
どことなく気弱そうだが、明瞭で聞き取りやすい声。顔つきは柔和で優しげだけど眼差しはどこか好奇心が強そうな感じ。
社交的な人なのだなあと、私は思った。
「ご存知なのですね、こちらのこと」
「はい、西方有翼騎士団でこの船が呼ばれていますしね。各国の状況は、大体目を通してますよ」
よく見ると脇にノートパソコンを抱えている。階段でふらついていたのも、これを持っていたからか。


「それで…。私たちの国にお越しいただきたいとお願いした件ですが…いかがでしょうか」
「もちろん、OKですよ。僕も是空さんの行方は気になっていたところですから。都さんや他のエースの方々にもお会いできるのは久しぶりで、楽しみですね」
「ありがとうございます。それでは、こちらに来ていただく準備はいががいたしましょうか…」
鷹野さんは笑って、ヘッドセットに手をやる。


それは今までの会話とは違う、まるで謡うような声だった。
『MAKI、これより全指揮権を一時預けます。別途、艦長より連絡があるまで、接敵を避けて、自動制御で巡航を続けてください。』


その言葉に応えるように、大蝦天号の船体を包む光が、ひときわふくらんだ。おそらく船上の全ての灯りをつけたのだろう。船の先端から尾まで、流れるように順番に灯る光。
まるで大蝦天号という生き物に、生命の力が循環し、あふれるような、そんな光。
それはとても幻想的で、長く忘れられない風景になった。


「もう、いいですよ」
呆然と船を見ていた私に、鷹野さんが声をかける。
「…それでは、伺いましょうか、あなた方の国に」
僕の荷物はこれだけです、と言わんばかりにパソコンを指さして、にっこり笑った。
「はっ、はい。よろしくお願いします」
しばらく何かを考えるようにあごに手をやる鷹野さん。何かに気がついたように目をぱちりと瞬かせて、こっちを向いた。
「あー……すみませんがどこか回線があるところしりませんか?ほらその、下っ端なので手を動かしてないとなんだか」
私の中で、「気弱そう、に見えるだけで実はとんでもない人」なんじゃないかという新たな認識が芽生えた。
(文とイラスト・松井)

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