L:幸運のお守り = {

  t:名称 = 幸運のお守り(アイテム)
  t:要点 = 絡まった蛇,どことなくかわいい,まぬけな顔
  t:周辺環境 = 草原
  t:評価 = 幸運+3
  t:特殊 = {
   *幸運のお守りのアイテムカテゴリ = ,,,着用型アイテム。
   *幸運のお守りの着用箇所 = ,,,その他。
   *幸運のお守りの形状 = ,,,お守り。
  }
  t:→次のアイドレス = 幸運な出会い(イベント),ビジネスチャンス(イベント),空から卵(イベント),禍運のお守り(イベント)

●蛇は幸運の使者●
女性や子供の中には蛇を見るのも嫌、という人も中には居ますが、
昔から蛇は世界的に信仰の対象で神の使い、特に白蛇は幸運を呼ぶなどと呼ばれています。
脱皮を繰り返す姿を豊穣や永遠の生命力を想像させることから、金運を求めて抜け殻を財布に入れる人、
漢方などで使われることも多く、人の命を救ったり、人の暮らしを豊かにする力を持っています。
また医療系組織のシンボルなどでモチーフにもされることも多いようです。
また、蛇神の形象は竜のモデルのひとつにもなっています。


SS
 それはまだ、FEGが「草原の国」と呼ばれていた頃の話。

 オリオンアーム外交作戦を直前に控えたその日、久珂あゆみは「草原の翼」の面々を前に、少し浮かない顔をしていた。
「どうしたの体調でも悪い?」
 心配する川原にあゆみは、
「準備は完璧なんだけどなんだか、このままではなんかすこし物足りないような…そう、具体的に言うと幸運+2…ううん、最近ちょっと運が悪い気がしてね…不安なの」

「そうですねえ、FEGのアイドレスは幸運が少ないですからねー」
「ふたりとも、システム的なことはちょっと…」
 昆布茶を飲みながら答える松井に小鳥遊がツッコむ。

  FEGのアイドレスの具体的な幸運の低さはアイドレスwikiに任せるとして、歴戦のエースの直感を信じてみようと急遽「久珂あゆみ幸運対策会議」が開かれた。

 おやつの芋けんぴをつつきながら思い思いの「幸運が上がる方法」を挙げる面々。
「金色の小物を持つと運が良くなるんでしたっけ」
「うーん、それは金運ですね。今回は別にお宝を堀りに行く訳じゃありませんし」
「じゃあ、風水にでも頼ってみる?仕事運なら青いものがいいみたいだけど」
「でもそんなに急に手にはいるかなあ…」
「そういえばこの間3徹開けのおーさまが二階の倉庫で狸の置物に素子さんの良さを延々と語ってましたよ」
「たぬき…、王猫様と間違えたんですかねー」
「というか語ってたんだ…」
  そんなことを言いつつ、「各自で政府城の倉庫を家捜しし、なんとなくよさそうなものを集めよう」と言う話になった。

------------一時間後。

まねきねこ、
黄金色の仏像、
十字架、
破魔矢、
だるま、
熊手、
羽子板、
宝船、
榊の枝、
赤べこの置物、
ルルドの泉の水、
ポクポン、
八仙渡海図、
あゆみの前に高々と積まれる縁起物。有る所にはあるものである。

「これは…。な、何かちがくないかな、かさばりそうだし…」
「そうですよねえ」
「というかなんでこんなマイナーな縁起物が王城に…」
  ちなみにポクポンとはタイでお守りとして用いられている人形である。
「そうですねー、アイテム5つまでしか持てなくなりましたし、5つまでにしませんとね」
「だからシステム的な事は駄目ですってば。…仕方ないですね、縁起物探しは一旦ここまでにして、ニュースで情勢でも確認しましょうか」
 がっかりムードというか、お疲れムードというか。そんな空気になり、会議室のテレビをつけた。
  丁度ニュースの時間のようである。
『…FVBでは蛇神様に感謝を捧げる地鎮祭が行われ、さまざまなグッズなどの販売が行われました。中でも大人気なのは国の守りのシンボルである白蛇神のグッズで…』
「これよ!!」
突如、席を立つあゆみ。
「ど、どうしたの」
キラーンと目を輝かせたあゆみが指さす先に有ったのはテレビ画面。丁度おみやげ売り場の様子を写していた。
「えっ、…というかお守りとかで本当にいいの?」
「いいのいいの、だってかわいいし。」
 
 翌日、特急便で注文した白金でできた青い石を抱いたウイングバイパーのネックレスをつけたあゆみは
 意気揚々とペルセウスアームに向かい、戦果を残してきたのであった。

 

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